言葉を造る

ピッタリした言葉がないなあ、と思ったときに、言葉を造ってみました。
略語が多い現代感覚からすると、ちょっと理屈っぽいかもしれません。


一物多彩
一つの物が、見る角度によって、様々な色に見えること。転じて、一つの事柄が、見る立場によって、様々な意味に解釈できること。
(例)外交問題は、各国の立場や歴史・社会背景も異なり、一物多彩だ。 (2019.08.28)


自己循環
自分についてばかり考えてしまい、自分以外の話題や、他者の考え方・解釈を取り込めない状態。
(例)彼が閉じこもりがちなのは、自己循環に陥っているからかもしれない。 (2014.07.17)


ミクロ停滞
マクロ経済統計上、明らかに経済状況の改善がみられるのに、それがミクロの経済主体の実感を伴わない状態。「マクロ・ミクロ乖離」ともいう。
(例)今の日本は、特に中小零細企業レベルで、ミクロ停滞が持続している。 (2014.01.30)


内輪完結
少人数かつ局所的な仲間や集団が、話題や昂揚感を共有している状態。社会一般への公開性や共有意識は低い。
(例)ネット世論やネット炎上という現象は、詰まるところ、内輪完結の側面が強い。 (2014.01.20)


理利共存
道理や価値観、考え方の共有と、経済的利益の共有が共存している状態。 反対語は「理利背反」。
(例)A社との提携交渉は、社風の類似性もあり、理利共存だ。 (2014.01.16)


理利背反
道理や価値観、考え方の共有と、経済的利益の共有が共存していない状態。 反対語は「理利共存」。
(例)A社との提携交渉は、利益獲得に焦っており、理利背反だ。 (2014.01.16)